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今後の計画

過去問の再利用

センター試験では、前身である大学共通一次試験を含めて過去に出題した問題、いわゆる過去問を再度出題したことはありません。これは、問題を解いた経験がある受験生と、その経験がない受験生とで不公平が生じるのを避けるためです。加えて、教科書に載せられた題材も出題しないことが慣習となっています。これも過去問と同様に、履修した経験で不公平が生じるのを避けるためです。

しかし、問題を作成する過程で、センター試験や他の大学の過去問、模擬試験、教科書などと題材が重複していないかを点検する作業に、膨大な時間と労力を割かれる状況が年々深刻化してきました。また一方で、センター試験の問題は、各大学が入試問題を作成するときに参考資料とすることが想定されているため、学習指導要領に基づいた良質な問題を出すことが求められており、年々少なくなる題材から良質な問題を作成することは限界に近付いていました。

このような状況を憂慮した大学入試センターは、文部科学省や国立大学協会などと協議したうえで、過去問の活用を行う方針を固めています。良質な問題の収集と分析評価を行い、過去問を再利用するのです。導入時期は2010年度(現役生における、2009年4月に高校3年生となる者)からとしています。対象は主に国語や英語といった教科における「出典文」とされ、設問ではなく、文章や題材が再利用される予定です。受験生にとって、センター試験の過去問演習は、現在よりも一層重要度を増すと考えられています。

科目選択

2008年8月5日、大学入試センターは2012年度から、「地理歴史」と「公民」を統合して1教科とした上で、1996年度まで存在していた「倫理、政治・経済」を復活(既存の「倫理」と「政治経済」は存続)させることに加え、6科目を3グループに分けている「理科」のグループ制を廃止することを発表しました。変更後は、「地理歴史・公民」の10科目から最大2科目を、「理科」の6科目から最大2科目を選択する仕組みになります。ただし、同じ名称の科目(世界史Aと世界史Bなど)を同時に選択することはでません。

解答教科の事前登録制

センター試験では、出願時にあらかじめ受験する科目を指定しなければいませんが、これはあくまでも印刷部数のおおまかな数を把握するためであり、どの教科・科目を受験するかは試験当日に決めることができます。

大学入試センターは、2012年度から受験教科の事前登録制を導入する方針を固めています。現在の制度では、センターは教科ごとの正確な受験者数を把握することができないため、大量に問題冊子を印刷しなければならず、毎年億単位の印刷費の無駄を抱える一方で、一部の会場では問題冊子の不足も生じています。解答教科の事前登録制の導入は、これらの問題を解決するのが狙いとされています。なお、この事前登録制度の対象は「教科」であり、「科目」はこれまでと同様、試験当日に決めることができるといいます。